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消化器科 GASTROENTEROLOGY

消化器科の病気について

消化器系の問題は、ペットの健康と日常生活に大きな影響を与えるため、早期発見と適切な治療が非常に重要です。

一般的に、消化器関連の症状には、嘔吐、下痢、便秘、体重の減少などがあります。これらは単純な食餌の不適切さから、ウイルスや細菌の感染、さらには深刻な疾患まで様々な原因によって引き起こされることがあります。例えば、一過性の胃腸炎は食べ物の変更や感染が原因であることが多いですが、腸閉塞などの重篤な問題は、異物の摂取や腫瘍の発生によることもあります。

当院では、これらの症状を示すペットに対して、詳細な問診と検査を行い、それぞれに最適な治療計画を策定します。治療方法は、食事療法の調整、適切な薬物治療、場合によっては手術が必要となることもあります。慢性的な消化器疾患に対しては、定期的な健康チェックを通じてペットの状態をモニタリングし、継続的なケアを提供します。

消化器系の健康管理は、ペットが快適に生活するための基盤です。当院は皆様の愛するペットの健康を全力で支援します。何か気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

犬の治療例

胃腸炎

犬の胃腸炎は、食事の不適切な摂取、感染症、ストレス、内部寄生虫など多様な原因により引き起こされます。主な症状としては、嘔吐、下痢、脱水、食欲不振があります。治療は、原因に応じて異なりますが、一般的には、消化器官の安静を促すため食事を一時的に制限し、水分や電解質の補給を行います。また、特定の原因(例えば細菌感染)が明らかな場合は、適切な抗生物質が処方されることもあります。重症の場合には、入院しての点滴治療が必要となることもあります。

食事療法 胃腸炎を抱える犬に対しては、消化が容易で低脂肪の食事への切り替えを推奨します。特に消化器サポート用の療法食を使用することで、胃と腸に優しい栄養を提供し、炎症を抑える助けとなります。症状が改善するまでの間、少量ずつ頻繁に食事を与えることが効果的です。
薬物療法 炎症を抑制し、嘔吐や下痢をコントロールするために、抗炎症剤や抗生物質の使用が考えられます。
嘔吐がひどい場合は、嘔吐抑制薬を投与することで、症状の緩和と体力の温存を図ります。
これらの薬は、症状と原因に基づいて慎重に選ばれます。

膵炎

膵炎は、膵臓が炎症を起こす状態で、しばしば高脂肪の食事が原因であることが指摘されますが、薬剤反応や感染症など他の要因も関与することがあります。症状には、嘔吐、下痢、腹部の痛み、食欲不振があります。治療は通常、食事の管理と脱水の防止に焦点を当て、重症例では入院しての積極的なサポートケアが必要です。膵炎は再発することがあるため、長期的な食事調整が推奨されます。

入院と点滴治療 重度の膵炎を患っている犬には、しばしば入院が必要となります。点滴による静脈内補液治療は、脱水状態の解消と体内の電解質バランスの正常化を助けます。これにより、体の回復をサポートし、さらなる合併症を防ぎます。
痛みの管理と食事療法 膵炎は激しい腹痛を伴うことが多いため、適切な痛み止めの使用が重要です。さらに、膵臓に負担をかけない低脂肪の消化しやすい食事を提供することで、膵臓の回復を助け、再発のリスクを低減します。食事は少量ずつ頻繁に与えることが推奨されます。

猫の治療例

炎症性腸病 (IBD)

猫の炎症性腸病は、腸内の慢性的な炎症が特徴で、原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因、食事のアレルギー、免疫系の異常が関与すると考えられています。症状としては、慢性的な下痢や便秘、時には血便や体重減少を伴います。治療は症状の管理が中心で、食事療法やステロイド、免疫調整剤を用いることが多いです。長期的なフォローアップが必要で、症状の悪化を防ぐための定期的なチェックが推奨されます。

免疫抑制剤の使用 炎症性腸病は免疫系の過剰反応によって引き起こされることが多いため、免疫抑制剤の使用が効果的です。これにより、腸の炎症反応を抑え、症状の悪化を防ぐことが可能となります。ステロイドのような薬剤が一般的に使用されますが、副作用に注意しながら投与します。
食事療法 食物アレルギーや不耐症が原因である場合があるため、特定のタンパク源を排除したハイポアレルゲニック食を導入することが推奨されます。これにより、腸の刺激を減らし、症状の改善を図ることができます。食事療法は、症状の緩和だけでなく、再発防止にも寄与します。

肝炎

猫の肝炎は感染症、薬剤反応、毒素曝露などによって引き起こされることがあり、肝臓の機能障害を引き起こします。黄疸、食欲不振、体重減少、嘔吐などの症状が現れることが一般的です。治療は原因の特定と対症療法が主となり、肝臓の負担を軽減するための食事療法、適切な薬物療法が行われます。重症の場合は入院治療が必要となることもあり、定期的な血液検査によるモニタリングが重要です。

薬物治療 肝炎の原因に応じて、抗生物質や抗炎症薬、さらには抗ウイルス薬が使用されることがあります。これらの薬剤は、肝臓の炎症を抑え、感染の拡大を防ぐ助けとなります。また、肝臓の機能をサポートするための補助療法として、肝臓保護薬も併用されることが一般的です。
栄養サポート 肝炎を患う猫は食欲不振に陥りやすいため、適切な栄養摂取が治療の鍵を握ります。高エネルギーで消化しやすい食事を提供し、必要に応じて経管栄養を行うことがあります。これにより、肝臓の負担を軽減し、体力の回復を促進します。

当院での治療の流れ

Step01受付・問診

当院を訪れた際は、まず受付で必要な情報の記入をお願いしています。問診票には、ペットの基本情報や現在抱えている健康問題、過去の病歴、普段の食生活や行動の変化などを詳細に記入していただきます。この情報は、獣医師がペットの状態を正確に把握し、適切な診断と治療計画を立てるための重要な基盤となります。飼い主様とのコミュニケーションも積極的に行い、ペットにとって最良のケアが提供できるよう努めます。


Step02身体検査・検査

問診の後、獣医師がペットを実際に診察します。この身体検査では、ペットの全体的な体調や具体的な症状の確認を行います。触診により腹部の状態を確認したり、聴診器を使って心臓や肺の音を聞くこともあります。この検査を通じて、獣医師はペットの健康状態を詳しく把握し、必要な追加検査の判断を行います。ペットの快適性を保ちながら、最も精度の高い情報を得ることを心掛けています。


Step03検査

身体検査の結果を踏まえて、さらに詳しい情報が必要な場合は、血液検査、尿検査、レントゲン、超音波検査などの診断検査を実施します。これらの検査は、消化器系の病気を含め、さまざまな内部の異常を明らかにするために行われます。検査は迅速かつ正確に行われ、ペットへの負担を最小限に抑えつつ、必要なデータを収集します。


Step04検査結果の説明・治療方針のご相談

検査結果が出た後、獣医師は飼い主様に対して詳細な説明を行います。この段階で、診断内容やペットの健康状態に基づいた治療方針の選択肢を提供し、今後の治療計画についてご相談を行います。治療の目的、期間、費用、予想される効果とリスクについて透明性を持って情報提供し、飼い主様が納得の上で最適な選択をすることを支援します。


Step05お会計・次回の予約

治療方針が決定した後、状況に応じて次回の診察日を予約いただきます。定期的な検診が必要な場合や、継続的な治療が予見される場合には、そのスケジュールを設定し、ペットの健康管理を継続的にサポートします。院内での流れをスムーズにし、飼い主様とペットの負担を軽減するために効率的な手続きを心掛けています。

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