LINE 友だち追加で簡単予約 0565-71-1733
診療時間
9:00~12:00 / 17:00~20:00
休診日
木曜日・祝日 ※手術13:00~16:00

ブログ OTHER

カテゴリー:

その他

犬の外耳炎の原因や症状、診断や治療法を獣医師が徹底解説!

豊田市近隣のみなさん、こんにちは! 豊田市の森田動物病院です。今回は犬の外耳炎の原因や症状、一般的な診断や治療の流れなどについて獣医師が詳しく解説していきます。

1. 原因

外耳炎は、犬の耳の外側の部分に炎症が起こる病気で、多くの原因があります。以下に主要な原因を挙げます。

  1. アレルギー: 犬がアレルギー反応を示す場合、耳に炎症が起こることがあります。食物アレルギーや環境アレルギー(花粉、ダニ、カビなど)が原因となることが多いです。
  2. 寄生虫: 耳ダニ(オトダス・シアノティス)は、犬の耳に寄生して炎症を引き起こすことがあります。特に若い犬や多頭飼育環境にいる犬に多く見られます。
  3. 細菌や酵母菌: 耳の中に細菌や酵母菌が繁殖すると、外耳炎を引き起こします。耳が湿った状態が続くとこれらの微生物が繁殖しやすくなります。
  4. 異物: 犬が遊んでいる際に耳に異物(草の種子や砂など)が入ることがあり、それが外耳炎の原因となることがあります。
  5. 耳の構造: 特定の犬種(特に長毛犬種や垂れ耳の犬種)は、耳の通気性が悪くなりがちで、外耳炎になりやすいです。

2. 症状

外耳炎の症状は犬にとって非常に不快であり、以下のような兆候が見られることがあります。

  1. 耳のかゆみ: 犬が頻繁に耳を掻いたり、頭を振ったりする姿が見られることがあります。
  2. 耳の赤みや腫れ: 耳の内部や外側が赤く腫れることがあります。
  3. 耳の臭い: 耳から異常な臭いがすることがあります。これは細菌や酵母菌の繁殖によるものです。
  4. 耳垢の増加: 耳垢が通常よりも多く、色や質感が変わることがあります。黄色や茶色の分泌物が見られることがあります。
  5. 痛み: 耳に触れると犬が痛がることがあります。

3. 診断の流れ

外耳炎の診断は、獣医師が以下の手順で行います。

  1. 視診と触診: 耳の外観や触診によって、炎症の有無やその程度を確認します。
  2. 耳鏡検査: 耳の内部を詳しく観察するために耳鏡を使用します。これにより、耳の中の状態や異物の有無を確認します。
  3. 耳垢の顕微鏡検査: 採取した耳垢を顕微鏡で観察し、細菌や酵母菌、寄生虫の存在を確認します。
  4. 培養検査: 必要に応じて、耳垢を培養して特定の病原体を特定します。
  5. アレルギーテスト: アレルギーが疑われる場合は、血液検査や皮膚テストを行うことがあります。

4. 治療の流れ

外耳炎の治療は原因に応じて異なりますが、一般的な治療の流れは以下の通りです。

  1. 耳の洗浄: 専用の耳洗浄剤を使用して耳を清潔に保ち、耳垢や分泌物を除去します。
  2. 薬剤の投与: 抗生物質や抗真菌薬、抗炎症薬を耳に直接投与します。必要に応じて、全身投与の薬も使用します。
  3. 原因の特定と対策: アレルギーが原因の場合は、アレルゲンの特定と除去、食事の変更などが行われます。寄生虫が原因の場合は駆虫薬を使用します。
  4. フォローアップ: 定期的な再診で治療の効果を確認し、必要に応じて治療を調整します。

5. 当院での治療例

森田動物病院では、多くの外耳炎の治療実績があります。以下にいくつかの治療例を紹介します。

  1. アレルギー性外耳炎の治療: 食事変更とアレルゲン除去を行い、抗炎症薬と耳の洗浄を併用して治療を行いました。再発を防ぐため、定期的なフォローアップも実施しました。
  2. 耳ダニによる外耳炎の治療: 耳ダニ駆除薬を投与し、耳の洗浄と抗生物質の投与を行いました。数週間の治療で完治し、予防策も講じました。
  3. 細菌性外耳炎の治療: 抗生物質と抗真菌薬を併用し、耳の洗浄を徹底しました。治療後のフォローアップで再発防止のためのアドバイスを行いました。

外耳炎は早期発見と適切な治療が重要です。豊田市の森田動物病院では、経験豊富なスタッフが皆様の大切なペットの健康をサポートいたします。お気軽にご来院ください。

PAGE TOP